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A fish on the leaf of the banana.

「みる」ということ

夕べ,夜半過ぎに旦那が目の激痛で苦しみ始めた。
両目が真っ赤に充血して涙も止まらない。痛みと異物感で目を開ける事もできず
視力まで激しく低下していた。
歩くことさえままならない旦那に代わって,緊急医や症状についてネットで調べる。
救急体勢をとっている病院はあるにはあるのだが,電話をかけて状況を説明しても
「眼科医が今いるわけじゃないから・・」と予想通りの返事を返してくる。
激痛ではあるが,朝まで我慢できないということはないだろう。
だけど,処置が遅くて失明なんてことになったら
あの時救急車を呼んででも連れて行けば良かった,なんて後悔したくないと思った。
私が検索している間にも痛みは増す一方で,
こんなに急激に症状が悪化するなんて失明するのかもしれないと旦那は思ったらしい。
布団に潜って寝ている子供達を引きずり出し,顔をマジマジと見た
と後で言っていた。
上の子はものすごく迷惑そうな顔をして
下の子はニコッと笑ったそうだ。

急性緑内障のような感じだが吐き気はないので多分違うだろう。
アメーバが引き起こす角膜炎の症状が一番似ている。
私は眼科医でも何でもないから,そんな風にネットで調べてもなんの確信も持てなくて
ただ「最悪の場合失明」という言葉に不安が駆り立てられるばかりだった。
そうやって1時間くらい過ぎた頃,旦那が息も絶え絶えで私のところへやって来て
「思い出した。今日殺菌灯使った・・」と言った。

               そ  れ  だ
「みる」ということ_b0015260_13593943.jpg

旦那は仕事の中で,実験器具の殺菌や無菌操作を行うのに紫外線灯を使うことがある。
その光は目や皮膚に炎症を起こすので,直接見たり浴びてはいけない(間接的でもダメらしい)
というのが基本なのだが,昨日は新しい試作の機械だったので油断したようだ。
紫外線を浴びてから,症状が表れるまで約10時間。
ネットにでている紫外線による症状とも一致している。
もちろん,紫外線が大量であれば失明ということもあるのだろうが
今回は明日になってから眼科の診察で充分間に合いそうだ。
私はホッとして眠りについた。
旦那はその後も激痛をこらえて朝になったらしい^-^;

目が見えなくなるかもしれない
そう思ったとき
「みる」という,当たり前のように思っていることを失うという
恐れや悲しみや絶望の深さを感じた。
仕事や生活をどうしようか,ということではなく
ただ「みる」ということが自分が生きていることと深くつながっているのだと強く感じた。

旦那が仕事を休むと連絡を入れると,同じことを経験した人が職場にいたことがわかった。
その人はあまりの激痛に耐えきれず緊急医にかかったらしい。
私が夕べ見たあるサイトでも「痛みのため,救急車を呼ぶ人もいる」とあった。
旦那よ・・よくぞ耐えた(私は寝てたけど^-^;)
以後気をつけましょう。。
皆様も,雪や強い太陽光線で同じような症状を起こすことがあるので気をつけて下さいませ。。
by lotus-moon | 2004-11-26 14:16 | 静かなこと