A fish on the leaf of the banana.

親はバカ



昼時のラーメン屋はとても混んでいて
私たち家族も,少しの順番待ちの後,席に着いた。

そのラーメン屋は
中央に厨房が,それを囲むようにカウンター席
更にその周りにテーブル席があって
厨房と客席に仕切がないので
忙しさの中テキパキと働くお店の人達の姿が良く見える。

店の中は
スープの湯気と
餃子の香り
人々の会話のざわめきやFMラジオの音楽が充満している。
それらは結構な音量になるのだが,決して耳障りではなく
私はこんな雰囲気が大好き。

家族それぞれが好みのラーメンを注文して一息つくと
それは聞こえてきた。

「ふうかちゃんはかわいいね~」

私の後ろの座席
両親と娘(3歳くらい)という家族の父親が発した言葉だった。

「わぁ~,がんばって食べてるね。パパも負けないぞ~」

私の真後ろの席なので振り返ることは出来ない。
向かいに座る旦那の顔を見ると
彼も困ったような笑いたいような顔をして私をみている。

その父親は,娘のやることなすこと,その存在にさえも
いちいち大袈裟なコメントを発するのだ。
しかも,大声で。
多分,本人には大きな声という自覚はないと思う。
実際,絶叫しているとかそんなんじゃないし。
でも
「うわぁ~ふうかちゃん,パパにも食べさせてくれるのぉ~」とか
「すごいぞぉ~」とか「いいコだなぁ~」とか
彼が言うたび
私の好きな店内のざわめきが一瞬消える。
本当にざわめきが消えるわけじゃないけど
彼の発言のたびに彼以外の人の戸惑いの”間”がざわめきを濁らせる。

きっと

うちの娘はこんなにかわいいよ!みんな,みてみて~

なんて意図を込めて大きな声でしゃべっているのではないと思う。
ただ,本当に娘が可愛くて,娘に声を掛けているのだと思う。
悪意も他意もないのだろう。
だけど
その場の空気をいちいち砕く彼の発言は
申し訳ないけど不快だった。


親が子供をカワイイと思う気持ちはよくわかるのだが
やっぱり,そういう話は身内で好きなだけやってくれ,と
私は思ってしまうのだ。
奥さんに聞こえるくらいの声で話してくれ・・と。

でも
多分
店内全ての人が彼の発言に反応しているなんていうのは
私の過剰な思い過ごしで
自分も時に親バカ丸出しなくせに
他人の親バカに寛容でない私こそ
どうなのよ?
ブログでだって,親バカ垂れ流ししてるしね。。

なんて思いながら

「○○(下の子の名前),いっぱいラーメン食べたね!すごいぞぉ~!」って
ややトーンを上げて言ってみたら

「対抗するのはやめれ」と旦那に諫められた。
くそぅ。
[PR]
by lotus-moon | 2006-02-06 09:26 | アホなこと